「…」


「…なぁ。」

「はっはい!」


侑也様に話かけられると毎回ビクッとしてしまう。


「体育大会の実行委員、やれ。」

「……え?な…なんで、ですか?」


「あ?なんでかって?…理由言わなくちゃーいけねーのかよ、あ?」

ひいぃぃぃいぃい!!!

「いっいえっ、喜んでやらせていただきます!」









と、

言うことで…


「じゃあ、実行委員、女子は森崎で決定だな。」


―パチパチ―


拍手なんていりません。

「枝梨がんばって☆」

応援なんていりません。


なんで、実行委員やらなきゃいけないのですか!

せめて、せめて理由を!


「じゃあ…男子やりたい奴居るかー?」


―ピシッ―


2、3人が綺麗に手を挙げた。

少し遅れて侑也様も手を挙げた。

へぇ〜。やりたい人ってこんなに居るんだ…熱心だこと。(人事)

「んー……じゃあ、投票で決めるから、一人ずつ前に出て、アピール的なのやれ」


適当ーですね。ティーチャー!


「まず、川村からな。」


一人の男子が皆の前に出てきた。

「あー。とにかくやりてーんで、投票よろしくー」

Chara男め。
熱心って思ったあたしが馬鹿だったわい。

「じゃあ、次上田。」


「んー。理由は、女子の実行委員がかわいーから♪て事でよろしくー」


軽っ!嫌々っやですよ。


「…次福沢ー。」



「…投票、してな」








「な……なんか、可愛いくない!?」

「あの、侑也が…!」

「…可愛カッコイイ…♪」




……。


なんだろう。

モヤモヤする。


”侑也様を見ないで”
”あたしなんて、笑顔いっぱい見てるもん”


そんな気持ちが出てきた。



なに?あたし、この頃変。