***** ピーッ! 「解散!」 5時30分。部活はいつも通り終了した。 メンバー達は片付けに取り掛かる。 「あ、山下くん。」 ボールを5つ、涼しい顔で 運んでいるところを見つけ、呼び止めた。 「なんすか。」 さっきとは違うちょっと 大人びた表情で振り返る。 調子狂うじゃん。 「あ、あのねさっき女の子が 部活終わったら屋上に来てほしいって。 伝えといてって言われたから。」