風を切って走る。 山下くんのことだけを 考えて走る。 いつのまにか心は軽くなっていた。 ねえ、山下君。 今、私があなたに気持ちを 伝えたとしたら あなたは何て思う? 私はね、何を思われたっていい。 うっとうしい、うざい、 そう思うかもしれないね。 でもね、今の私はもう誰にも 止められないと思うよ。 とりあえず、この気持ちを 伝えたいだけなの。