「あぁ、いや、ごめん。あそこの学校は美人しか居ない、って聞いたことがあるから、つい、ね」 ぱ、と腕を離された。 その人から目が離せない。 「もし良かったら、一緒にお茶でもどう?誘ってるつもりだよ、」 その人は、哀しげに笑う。 私は自分が知らないうちに、首を縦に振っていた。 冷たい手が私の手を握る。 何故だろう、 私は頭の中で疑問が生まれた。 この人とは、初対面じゃない気がする・・・・・・、そう思った。 近くで野良猫が鳴いた。