学校に着くまでの間、
葵は今朝の輝の事が頭から
離れなかった



「はぁー……った!?」


上履きに履き替えようとした時に
誰かに背中を強く叩かれた



「何す……、
ってなんだ、亮介かあ」


『ひどい言い草だな』


「亮介が叩くからじゃん!
何すんのよー」


『気合入魂?』


「何?
その四文字熟語」


『はぁ?

……なんでもねーよ。
それより俺たち日直なんだから
早く行こうぜ?』


「?
うん」





今日が日直当番である私と亮介は
足早に教室に向かった