「ちょっ…///

自分で歩けるから降ろして!」


『コラ、暴れんなって。
さっきフラフラしてたくせに』


「あれはっ……


ちょっとつまづいただけだもん」


『ハイハイ。
これ以上騒ぐとキスするぞ?』


「なっ…///!」




半分 冗談で言うと、葵は顔を真っ赤に
させて俯く



(ったく、こうでも言わねえと
俺の言うこと聞かねえんだもんな)





普通の女は勝手に近づいてきて
勝手に離れていく



俺はそれが嫌だとは思わなかったし
むしろその方が楽でよかった





そう思っていたのにコイツは、
葵のことはどうしても放っておけない





こんな風に思うようになるなんて
思わなかったんだ






~ 輝 side : 終了 ~