「合宿について.....」



俺は首を回して、外を見た。



まさか...美姫も俺のこと好きだったとは。



今でもそう考えるだけでニヤけてくる...なんて。


だっせぇけど、あんとき幻聴か?ってくらい驚いた。




やっとこれで俺のモノになる



今まではいくら付き合っているといっても


契約上の偽関係。


まさか美姫にこんな短時間で本気で恋するなんて


思っても見なくて。


今考えれば、学祭あっての今。



....これも運命ってやつかな。



「優斗くんっ..合宿行く?」


今でも宇佐美は俺にすごい近づいてくる。


あんとき嘘ついたこと、言ってやればよかった。


“二度と俺に関るな”って。


失敗したなぁ...


けど美姫のことを思うと


美姫は優しいから...



宇佐美のこともういいって気にしてなさそうだったから。



んにしても...しつこい。


こんなにしつこい女...いつ振りだろうか?