「...ひくっ...ひくっ...」



あたしの足は勝手に動いていて。




気がつけば、はじめてきたような空き教室。


....ここ、どこ?



窓の外から外を見た。



旧校舎...かな?



青嵐高校は、去年新校舎が出来たから



この旧校舎らしき場所は倉庫として使われている



だから夜には...デルって聞いたことがある。




「っさむっ」


あたしは窓を閉めた。



外は気がつけば薄暗くなってきている。



....優斗。


帰っちゃったかなぁ。



あたしたち...退学になるのかな?





あたしがその場にしゃがみこんだとき。



『ガラ』



勢いよくドアが開いて、あたしの体はビクン!と跳ねた。



「...誰?」


視界が、まるで海の中に居るみたいに....ぼやけてて



全く分からない。



けど...次の瞬間、あたしは安心した。



「ここにいたんだ」