一緒に登下校までしなきゃいけない...



しかも1年もって、さすがに辛いよね。



始まった初日から、弱音を吐く私。




静かな住宅街には


私と優斗の心地よい足音だけが響き渡る。



「なあ!」


前を歩く優斗が、イキナリ立ち止まり私を見た。



「...なに?」


「あのさ俺、お前んち知らないんだけど」


.....へっ?



カァ///////


ははは恥ずかしい!!


私のバカバカ!!

そうだよね!一緒に帰るの初めてだもんね!



知ってるわけないよね!!!


「ごっ..ゴメンネ!こっ...こっちだよ」


私は赤くなった顔を見られたくなくて


優斗の前を俯きながら歩き出した。


地面に映る影はまるで


小さな私を包むように歩く優斗の大きな影

そんな風に見えてしまい


私の頬はさらに熱くなった。