「通れないんだけど…」 あたしはそこにいた男子に声をかけた。 「…っうわ!」 男子は、汚いものを見るような目で、あたしを見下ろし、よけた。 あたしがそこをとおりすぎると、 「あー、うぜ…つーかさ、東京湾とかに沈めてやりたいよな!」 「確かにー!」 そんな会話をし、大爆笑。 本当にできるもんなら、やってみろよ。 なんもできねーくせに、何調子のってんだよ。 そんな気持ちが心に渦巻く。