キーンコーンカーンコーン 「じゃあね」 「また明日ー」 放課後のチャイムが鳴り、クラスの皆は互いに挨拶を交わしながら、家路へと向かう。 私――五十嵐 美夜は 今日もまた独り、誰とも口を聞く事も無く教室を後にした。