人間としての扱いではない。
人間が扱っているのではない。
乱交というには低俗で、
輪姦というよりは邪(よこしま)で。
されるがまま、吐き出されるがまま。
全ての感情を封じ込めた秀麗な顔は、天井のただ1点…即ち私達に顔を向けたまま、そして静かに唇を動かした。
"紫茉"
こんな時でも、思い浮かべているのは七瀬紫茉なのか。
彼女は踊っている。
朱貴に気づかず踊り続ける。
彼らを隔てるのは…
快楽の貪欲者。
そして手印を結んで、目瞑って動かずにいる上岐妙。
朱貴は、その身体を激しく弄ばれながら、私達への視線を解かない。
私達は…
七瀬紫茉を託されているのだ。
朱貴があの場で術を使わぬのは、恐らく意味がある。
これしか方法がないのだろう。
私は――
頷いて見せた。
途端。
呪いでもなく、
哀しみでもなく、
羞恥でもなく、
怒りでもなく、
屈辱でもなく、
快楽でもなく。
冷ややかなままの彼の顔は…
"紫茉"
再度その名を唇で象った時、
満足そうに微笑を浮かべた。

