目を引く美貌だけではなく――
戦い慣れた強靱な肉体を持ち、
潜在能力も顕在能力も、五皇並の力を持つ朱貴。
全ての素性は謎のまま、圧倒的な力で…皇城翠と七瀬紫茉を守り続けていることしか明確なものはなく。
その力だけでも"守護者"としては最高級(クラス)なはずで。
彼らの守護の為に私達を簡単に排除しようとする非情さを持ちながら、守護の為に簡単に手を結ぼうとする。
あくまで守護ありきの彼の心は、私は推し量ることは出来ないけれど。
同じく守護職に従事する者として、戦いに身を置く者として、思うことがあるとすれば――。
自分より"弱者"の目の前で、自らの醜態を…痴態を晒すことは、死を選んだ方が救われる程、屈辱に満ちたもののはずで。
何より、"男"の矜持が許さぬはずで。
私達の視線を感じて尚――
朱貴は抵抗しようとはしなかった。
騒がしい周囲の肉欲の渦に、静かに呑み込まれていくだけ。
快楽とは――
出口のない地獄だ。
朱貴に群がる集団。
入れ替わり立ち替わり…
彼のあらゆる"ナカ"で、勝手に動いて果てる男達。
朱貴を構成する全ての部分で、より多くの快楽を貪ろうとする女達。
それは官能的というよりは、ただ悍(おぞま)しいもので。
同じ人型の肉を持つ自分が、酷く穢らわしい気がした。
狂喜と悦楽の声があちこちに反響する。
朱貴の鍛えられた肉体は――
果てた欲を被り白濁に塗れ…
淫汁をなすりつけられ光った。
それは淫猥でも扇情的とも言い難い…
玩具より酷い…
一方的な欲を受入れる為だけの肉の器。

