『さあ…宴だ。
狂った宴を始めよう』
上岐妙の歓喜の声に呼応したように、沢山の歓声が上がり…それに動じぬ朱貴は、踊り狂う紫茉を一瞥して、すっと顔を背けた。
『崇めよ、称えよ!!!』
響く上岐妙の声。
『我らを楽園に導く、
羅侯(ラゴウ)に願え!!!』
そして大勢の人間達が――
『尽きぬ欲望を――
羅侯(ラゴウ)に願うのだ!!!』
一斉に朱貴を取り囲んだ。
まさか。
まさか!!?
私は聖を見た。
聖は、私の質問を判っているのに口を開かない。
私は…甘く見ていたのだ。
今まで目にしていた淫靡な光景こそが狂宴なのだと。
違う。
狂った宴は、今ここから始まるのだ。
「おい、ワンコ!!!
何で目を隠すんだよ!!!」
煌が身体全体で、翠の視界を覆った。
見せられない。
朱貴を慕う翠には――
見せてはいけない。
「全ては…
紫茉はんの為なんや」
全裸にされ――
その身体を大勢に弄ばれている…
そんな朱貴の姿は。

