シンデレラに玻璃の星冠をⅡ



『さあ…宴だ。

狂った宴を始めよう』


上岐妙の歓喜の声に呼応したように、沢山の歓声が上がり…それに動じぬ朱貴は、踊り狂う紫茉を一瞥して、すっと顔を背けた。



『崇めよ、称えよ!!!』


響く上岐妙の声。



『我らを楽園に導く、

羅侯(ラゴウ)に願え!!!』



そして大勢の人間達が――


『尽きぬ欲望を――

羅侯(ラゴウ)に願うのだ!!!』


一斉に朱貴を取り囲んだ。



まさか。

まさか!!?


私は聖を見た。


聖は、私の質問を判っているのに口を開かない。


私は…甘く見ていたのだ。

今まで目にしていた淫靡な光景こそが狂宴なのだと。


違う。


狂った宴は、今ここから始まるのだ。



「おい、ワンコ!!! 

何で目を隠すんだよ!!!」



煌が身体全体で、翠の視界を覆った。


見せられない。


朱貴を慕う翠には――

見せてはいけない。



「全ては…

紫茉はんの為なんや」




全裸にされ――

その身体を大勢に弄ばれている…


そんな朱貴の姿は。