「お前、どちらかで此処の場所を燃やして攪乱出来るか!!?」
「へ!!? が、金翅鳥(ガルーダ)は嫌だ。あいつ我儘だから…。炎なら、何とか…多分、恐らく…」
自信がなさそうだが、此の際やって貰わねば。
翠は――
「翠はん。"小々猿はん"、お元気?」
何故小々猿という名称を知っているのか。
情報屋の情報は…侮れない。
「お元気って…おう。ようやく養生完了した……って、そうだ式なら…此処通り抜けられるし、風とかの符呪よりも役立てられるかも」
翠が陽気な声を出す。
遠隔攻撃が出来る2人の補佐で、周涅を抑えて貰い…そして遠隔攻撃を封じられた私が下で、七瀬紫茉を連れ出せば…
「今のままでは…あかん」
聖が、眉毛を八の字に垂らして言った。
「今のままでは…あの場の瘴気は魔方陣の支配下。あれが盾となり、ワンワンはんも翠はんも…"術"は阻まれてしまいすのや」
「では…魔方陣を破壊すると!!?」
「ん…出来ればええのですが、残念なことに…そこの魔方陣は特殊で、頑丈なんですわ。かなりのエネルギー必要になりま。そんな力を放てられるのは、葉山はんの上司あたりや」
上司…。
それは玲様のことか。
それとも…櫂様は生きているということ前提の話か。
「約束の地(カナン)にある魔方陣とて、闇と衛星と…さらに増幅力のあるワンワンはんが居て、初めて破壊可能になりましたやろ?」
何処まで…知っているのだ、聖は!!!
あの隔離都市でのことを、どうして!!?
「朱貴…は、どうだ?
朱貴なら破壊くらい…」
翠が叫ぶ。
「朱やんと魔方陣は…相性良すぎて壊せられへんのですわ。できるなら、朱やん1人でとうになんとかしとりま」
聖が速攻ばっさりと斬った。

