いつの間に!!?
3人も此処に居て、気配すら感じさせなかった情報屋。
本当に…何者だ、こいつは!!!
「だから情報屋ですねん」
にいっと聖は笑う。
「情報屋らしく情報お伝えしましょ。下にいる集団の出入り口はたった1つ。そこは先刻までウチと朱やんが居た場所。
そこには――監視人が居ますのや」
「監視人?」
私は目を細めた。
「そうや。紫茉はんの兄貴や」
周涅が居るのか!!!?
「周涅はんを何とか出来る自信がおありなら、紫茉はん連れてあそこから出ていけばよろし。後は…此処の場所しかありまへんな」
周涅を倒すか、下から煌に手渡す術を考えるか。
私が下について騒ぎになれば、周涅とてこの場に現われ…乱戦になるかもしれない。その隙に…と思えど、連れて逃げるのが私しか居ないのであれば、七瀬紫茉を目覚めさせない限り、脱出はまず不可能。
黙って脱出を見守ってくれるような男ではない。
――それは、無理や…。
かといって…翠を共に下ろしても。
逆に…心配の種が増え、身動きがとれなくなる気がする。
「葉山はん…。たまには、お2人を信用してみんのもええかと」
考え込む私は、聖は笑った。
「今の状況…遠隔攻撃が出来はるのは、葉山はん以外や」
遠隔攻撃?
「目で無理だと判断せんと、特技を連ねれば…打開策は見えてきま」
だから"3人"を連れてきたのだと、聖は笑う。
遠隔…攻撃?
「ワンワンはん…偃月刀以外に何が使えます?」
「あ、俺? 特にこれってのは…」
「木場公園で朱やんに言ってましたやろ?」
朱貴に…?
――緋狭から"やり方"以外に伝授されたものは!!!?
「金翅鳥(ガルーダ)か、炎!!!?」
私は煌を見た。

