唯、大勢が集まり…歓喜している集会。
そうとしか思えなくなってきて。
ゆらゆらゆら…。
…酷く現実味のない、危機感のない光景を眺望している心地になっていた。
何で私達は、こんな処で見ているんだ?
ゆらゆら…。
バンッッ。
突然目の前で破裂音がして、私は我に返る。
見れば煌が、私の顔の前で手を叩いたらしい。
「おい…大丈夫かよ…。お前、先刻の乱交の刺激が強すぎたんじゃねえか? いつも動じないお前だって、童て「大丈夫だ」
さも自分は"経験者"だから平気と言わんばかりの余裕が腹立たしい。
しかしその…慣れた腹立たしさが、いつもの私の均衡を取り戻させた。
そして私は、再度視線を落とす。
人間の邪気のように…1つに集う黒いモノが、一際大きく揺れたかと思うと…それは七瀬紫茉を覆っていった。
続けられる詠唱。
七瀬紫茉の手がぴくりと動き、足がもどかしそうに動いた。
その無意識に動きに、薄い巫女服ははだけ…やけに淫猥な空気を漂わせば、周囲からの獣欲が場を煽る。
「なあ…やべえよな、あれ」
煌が険阻な顔つきをしている。
「七瀬…輪姦(まわ)されるぞ、このままでは」
その声に…今まで何処かの世界に飛んでいた皇城翠が正気に返り、そして七瀬紫茉の様子を見て蒼白となる。
「し、しししま、しましま」
「シマシマが何よ?」
「違う!!! 紫茉が…ヤられちまう!!! 何とかなあ、何とか!!!」
私は煌を見た。
「此処から降りられるのは、私か翠くらいだ。ならば、私が降りる」
煌の身体では、出入りするのは無理だ。

