シンデレラに玻璃の星冠をⅡ

 
「こ、小猿…?」


煌が翠の頬を軽く叩くと、

翠がこっちの世界に戻って来たようだ。


「だ、大丈夫だ。これくらい…これ…」


そしてまた固まった。


「お前、必要以上に見るな。

おい、おいってば。


……ふうっ。

だから童貞っていうのは厄介で…」


じぃっ。


褐色の瞳が私に向けられた。


「何だ?」


じぃっ。


何か言いたげな…妙に腹立たしい瞳。



「だから何だ!!!」

「いや、別に…」


本当に腹立たしい男だ。

言いたいことを何で言わない。


その時、下から歓喜の声が拡がって。


「…!!! おいっ!!!」


奥から…飾り付けられた台に乗せられて出た来たのは…


「あれはッッッ!!!」


透けるような薄い巫女服に身を包み…

ぐったりと横たわっている…

――七瀬紫茉だった。