「こ、小猿…?」
煌が翠の頬を軽く叩くと、
翠がこっちの世界に戻って来たようだ。
「だ、大丈夫だ。これくらい…これ…」
そしてまた固まった。
「お前、必要以上に見るな。
おい、おいってば。
……ふうっ。
だから童貞っていうのは厄介で…」
じぃっ。
褐色の瞳が私に向けられた。
「何だ?」
じぃっ。
何か言いたげな…妙に腹立たしい瞳。
「だから何だ!!!」
「いや、別に…」
本当に腹立たしい男だ。
言いたいことを何で言わない。
その時、下から歓喜の声が拡がって。
「…!!! おいっ!!!」
奥から…飾り付けられた台に乗せられて出た来たのは…
「あれはッッッ!!!」
透けるような薄い巫女服に身を包み…
ぐったりと横たわっている…
――七瀬紫茉だった。

