シンデレラに玻璃の星冠をⅡ

 
何で…裸だ!!?


立ち上るのは麝香。

酷く悩ましげな匂いに、人間達は…


「うわっ…

乱交かよ!!!?」


煌が驚いた声を上げる。


睦み合う男女。

相手など選ばず、兎に角触れる人間達と交じり合う。


乱れた…快楽の世界。


響き渡る嬌声は…人外の言葉を紡ぎ、何かの呪文に変じていく。


「凄えな、おい」


本能だけが蠢く、肉の世界。

まるで原始の動物。


高く低く――

狂ったような声が飛び交って。


互いが互いを貪り合う。


背景(BGM)には、呪文のような…理解し難い声が響き。


時間と共に…

肉が放つ熱気は…穢れた瘴気を生んでいく。


私は…激しい性交を行う集団の中で、ある男女を見出した。


それは"エディター"と…多分、

――父親。



それが道理として許される空間なんだろう。

カオスこそが、この世界の道理。


生じる瘴気に身体を沈ませ、肉欲から逃れられぬ者達は――獣のような咆吼をあげながら、肉の限界に達して…果ててもまだ、別の肉を求めていく。


尽きぬ欲望は、ただ悍(おぞま)しいだけで。


これは宴。


人外の…魔が蔓延する、

狂った宴だ。