「なあ…桜。床…見えるか?」
煌が堅い顔をして言った。
床?
大勢の人間が素足で踏んでいる地面は…。
「あれは――
魔方陣!!!?」
私は小さく声を上げた。
「ああ。藤姫の処のとも久遠の処ともまた違う…幾何学模様だ」
何で…魔方陣!!?
しかも上岐物産の地下で!!?
その時、鐘が鳴った。
その数、13回。
不吉な…弔いの数を。
『願い求めよ…』
凛とした声が響いた。
すると大勢の男女は整列して平伏す。
その数は…100人は下らないだろう。
「この格子が邪魔して、よく見えねえな」
そう言って、煌は…鉄格子自体を片手で持ち上げた。
『さすれば我は汝等に与えん』
声がよく響き…
私は目を細めた。
「なあ…この声」
私は頷いた。
「多分…上岐妙。
"エディター"だ」
上岐社長も黄幡会の信者だというのなら。
場所を提供しているというのか?
『さあ……求めよ。
汝の願いは如何に?』
上岐妙の声が響いている。

