陥没した地面。
その内部に――
蛆と蚕の残滓が滑り落ちるように、消えて行く。
あまりに大規模の爆発。
それを引きおこしたのは――
久遠というより…
「スクリーンに何か居たな。
何だ…あれは…」
そう呟いて、久遠は目を細めた。
俺は呼吸を整えながら、前髪を手で掻き上げた。
そんな俺に、続けて何かを言おうとしていた久遠は――
「…おい。その手、見せろ!!!」
突然、俺の右手を乱暴に取った。
「なんだこの手!!!
この手の甲はどうした!!!?」
驚いたような声を発するが…
久遠が言う部分は…
以前久遠が思い切り足で踏み潰した場所。
実はまだじんじんしている。
赤く腫れているのに、ようやく気づいたか。
「ただの"怪我"ならどうでもいいんだよ。
違うだろ、これは!!!」
なんて失礼な奴だ。
「よく見てみろ!!!」
俺は詰るような眼差し向けた後、
久遠に促されるまま自らの手を凝視した。
――え?
何だ…これ?
鬱血ではない。
偶然の形?
なんだ…これは。
どうして――
血色の薔薇の形になっている!!?

