闇石よ。
今一度――
その力を…武器の姿にて顕現したまえ。
「具体的な武器の形を念じろ。お前の心に刻み込まれている、リアルに再現できそうな武器の形に」
武器の姿…。
具体的な姿…。
俺にとって忘れられない武器は…。
――それで、玲と戦え。
俺が始めて手にした長剣だ。
それで玲に散々打ちのめされた。
まるで歯が立たなかった。
あの剣は…忘れられることが出来ない。
ならば。
その姿にて――!!!
「もう少しだ。もっともっと…深く念じろ」
手の中の石の感触が変わっていく。
少しずつ少しずつ。
俺の記憶の中の――
8年前の俺の決意の源に。
光る長剣。
俺の元に投げられた長剣。
鋭利で大きく…重すぎた長剣は。
腕力がない俺には、両手で引き摺るので精一杯だった。
――それで玲と戦え。
俺の…始まりの剣。
「よし」
久遠の声で目を開けた。
手には長剣。
あの時の…
1m強の…刀身の狭い西洋剣。

