シンデレラに玻璃の星冠をⅡ



きっと…キレたんだ。

そんなに怒るなよ。


何だかもう、青光に邪魔されて…景色がよく見えないや。




「ああ、時間がないッッッ!!!


その"籠目の陣"は――


させてたまるかッッ!!!」



は?



「ああ――くそッッッ!!!!」



そして朱貴は叫んだんだ。




「お前の"望み"をくれてやるッッ!!!


だから――

姿を見せろ、


"ひー"ッッッ!!!!」





その時――


青光の動きがぴたりと止まり…


逆に…遠のき、消えたんだ。



「な、何だ…?」

俺は桜と顔を見合わせて。


同時に――

瘴気そのものが消滅したのを知る。


どうして突然?


その時。




「おおきに。

朱(タマ)やん…」




シルクハットを被った変な男が、

突如姿を現した。