きっと…キレたんだ。
そんなに怒るなよ。
何だかもう、青光に邪魔されて…景色がよく見えないや。
「ああ、時間がないッッッ!!!
その"籠目の陣"は――
させてたまるかッッ!!!」
は?
「ああ――くそッッッ!!!!」
そして朱貴は叫んだんだ。
「お前の"望み"をくれてやるッッ!!!
だから――
姿を見せろ、
"ひー"ッッッ!!!!」
その時――
青光の動きがぴたりと止まり…
逆に…遠のき、消えたんだ。
「な、何だ…?」
俺は桜と顔を見合わせて。
同時に――
瘴気そのものが消滅したのを知る。
どうして突然?
その時。
「おおきに。
朱(タマ)やん…」
シルクハットを被った変な男が、
突如姿を現した。

