感じるんだ、瘴気を。
地上に近付くにつれ、大きく強まっていく。
警戒心だけが異常に高まっていく。
何だこの…嫌な予感。
出口が見えてくる。
「皆様、"天使"の歌声をバックコーラスにして、
もう少しで、出て参ります!!!
――Zodiac!!!」
Zodiacが…中継に間に合ったのか?
多くの歓声が聞こえる。
まるで絶叫だ。
そこまでの人気を盛り返したのか。
俺達は地上に出た。
――!!!!
視界に飛び込んできたのは…白。
忌々しいくらいに無垢な色合い。
雪などではない。
雪に似せた模造品でもない。
これは…
蠢いて動くこれは…
「なんだこの蛆は!!!?」
久遠が叫んだ。
そう。
細やかな大量の蛆が――
"約束の地(カナン)"の地を蝕んでいたんだ。

