クラウン王子が口を噤めば――
「静かだな…。
何でこんなに…静かだ?」
今度は、そう言いながら目を細めた。
『久遠さまが"しーっ"て…』
『そうそう、久遠さまが"しーっ"』
「妙な擬音語を使うな。
オレ達のことじゃない。扉の奥だ」
――…?
その声に誘われるように、俺は耳を澄ました。
確かに――
静か過ぎた。
「妙だな」
俺が首を捻ったと同時に、久遠が警戒に満ちた眼差しに変える。
『静かだね~』
『どうしたんだろ、突然…』
扉の奥が静まり返っているんだ。
今までの歓声が嘘のように。
おかしい。
この静寂は一体なんだ?
俺達は顔を見合わせ、静かに頷くと…扉に足を運んだ。
静かに内部を覗き込んだんだ。
そして目に映ったもの。
それは――
「誰も居ない!!!?」
誰も居なかったんだ。
白骨以外…何も。
久涅すらも。
俺達は顔を見合わせた。
どうして消えた?
何処に消えた?
何十人もの集団が…何処へ!!?

