シンデレラに玻璃の星冠をⅡ


クラウン王子が口を噤めば――


「静かだな…。

何でこんなに…静かだ?」


今度は、そう言いながら目を細めた。


『久遠さまが"しーっ"て…』

『そうそう、久遠さまが"しーっ"』


「妙な擬音語を使うな。

オレ達のことじゃない。扉の奥だ」


――…?


その声に誘われるように、俺は耳を澄ました。


確かに――

静か過ぎた。


「妙だな」


俺が首を捻ったと同時に、久遠が警戒に満ちた眼差しに変える。


『静かだね~』

『どうしたんだろ、突然…』


扉の奥が静まり返っているんだ。

今までの歓声が嘘のように。


おかしい。

この静寂は一体なんだ?


俺達は顔を見合わせ、静かに頷くと…扉に足を運んだ。

静かに内部を覗き込んだんだ。


そして目に映ったもの。


それは――


「誰も居ない!!!?」


誰も居なかったんだ。



白骨以外…何も。


久涅すらも。


俺達は顔を見合わせた。


どうして消えた?

何処に消えた?


何十人もの集団が…何処へ!!?