シンデレラに玻璃の星冠をⅡ



「さあ…俺が案内しよう」


久涅を先頭に――

扉の奥に雪崩れ込むように押しかける報道陣。


その顔は狂信者のように。


くらくら、くらくら。


『願い求めよ…』


ああ――



『さすれば我は汝等に与えん』



心に聞こえてくるのは何だ?



『さあ……求めよ。

汝の願いは如何に?」』



俺の…

俺の願いは…



その時。


「お前までもか!!!」


そんな久遠の声と共に、俺の鳩尾に久遠の拳が入った。


朦朧としていた意識が、腹の衝撃に現実に返る。


久遠の輪郭が明瞭になる。


思い切り…

殴りやがって!!!



「お前達もだ!!!」


クラウン王子も同じ目に合っていた。

上と下、1回ずつ。


正気に戻してくれたのか――

そう好意的に考えようにも…


それでも意識がまだゆらゆらと動くんだ。


意識が混濁する。


それは闇や瘴気とはまた違う…

いわば肉体と心が乖離していくような、そんな不思議な感覚。


心身の波長が合っていない…

そんな気持ち悪さがある。