シンデレラに玻璃の星冠をⅡ

 
途端包まれる青光。


「くっそ!!! 集中力が乱れて、周りを蹴散らすしか出来ない!!!」


いやいや玲くん、それだけでもありがたいです!!!

道を作ってくれるだけでも流石です!!!


「クマ、後はあんたの腕だ!!! 任せたッッ!!!」


「軽く言うな、嬢ちゃん!!! 問題は全然解決してない!!! ガソリン尽きるまで東京をぐるぐる走り回る気か!!?」


そんな時、玲くんは何かに気づいたようで。


「三沢さん!! そのスイッチの下にある紙、紙を寄越して!!!」


「へ? ああ、此処にも青いメモが小さく差込まれてた!!? よく見つけれたなあ、ほいよ!!」


受け取った玲くん。


見る見る間に――

端麗なお顔が硬化していく。



「ああくっそ!!!!」



そして玲くんは叫んだんだ。


それも大声で。



「僕は――


芹霞が好きだッッッッ!!!!」



東京の闇夜に響く玲くんの声。



「「なななななな!!!!」」



あまりに突然の…"奇行"とも思える玲くんの行動に、ついていけなかったあたしとクマ男が動揺している中、



『確認の為――

もう一度大きい声でどうぞ』



「――……。


~~ッッッ!!!


僕はッッッ!!!


芹霞が好きだッッッ!!!」



「「………」」



感激というより仰天で。


半分自棄になって叫んだ玲くんに

もう…言葉も出てこない。



そして聞こえたのは――


『音声認識、確認しました。

只今よりロック解除し、加速モードより、法定速度を遵守した"セーフティーモード"に入ります』


そんな機械の声。



そして――

緩やかな運転になったんだ。


自動的に。



最後に――


『ごちそうさまでした』


そう言うと、機械の音はぷつりと切れた。


ご、ごちそうさま?