シンデレラに玻璃の星冠をⅡ



「神火清明、

神水清明、

神風清明!!!


――出でよ、

三種の符呪の力!!!」



それは突然で。



「俺は――

葉山もワンコもやられたなんて

絶対信じない!!!」



薄らいだ視界を切り裂くようなキーキー声。


小猿が…


え!!?


何で小猿が!!?


だって小猿は…!!!


何で動ける!!?


そして。


火と水と風が――

荒れ狂うような3つの自然の力が、

1つのうねりとなり…直線状に周涅に向かっていて。


「――ちっ!!!」


舌打ちと共に、首の力が弛んだ。


小猿の力を止めているようだが、やがて――


「ぐああああ!!!」


小猿の力が勝り、周涅の腕が吹っ飛んだ。


上に飛んだ周涅。

俺の真横を走ったものが、勢い余ってそのまま壁をぶち抜いた音がする。

周涅に飛びついたのは、首を千切れさせた桜で。

桜が…


はあああ!!!?


だって、桜は!!!


「な!!! お前…"生ける屍"か!!?」


そう叫ぶ俺の声…首の骨も平気で。


何で俺…普通に事態を傍観出来る程、何事もなかったように、視界がはっきりしているんだ!!!?


俺の頭は混乱して。



「先刻までそうだったのは、お前だろうが!!!

私まで騙されるなんてッッ!!!


全てが幻覚だ!!!」



背後から周涅の首に腕を巻き付け、

その背中に膝を入れている桜。


生ける屍になっていたのが、俺?


幻覚?


全て…幻覚だと!!?