シンデレラに玻璃の星冠をⅡ

 
あ!!?


「どう見ても、周涅じゃねえかよ!!!

この氷皇そっくりな赤銅色は!!!」


桜は頭を横に振った。


「お前、皇城翠に何て言った?

目を信じるなと、言っていたはずだ!!!」


そうだ。


俺は小猿に、目ではなく…

心で感じろと言ったんだ。


心…。


俺は目を閉じた。


だったら誰だ?


俺のことを"如月くん"と呼ぶ奴は?


いたか、そんな奴。


いねえよ…そんな…


――ねえ、如月くん。


居た。

居たじゃないか。


妙におどおどした――

ひ弱そうな奴なのに、未知数の男が。


"俺"…の呼称だったけれど、周涅の口調からすれば、"俺"より"僕"の方が口調に合う。


ああ、言葉尻なんてどうでもいい。


要は心が何を映すか。


周涅なのか、別の何かか。


俺の心は――


赤銅色の瞳の向こうに、

オッドアイを捉えた。



「お前は…

――黄幡計都!!!?」



それは一瞬だった。



「!!!?」



俺がその名を告げた一瞬で、



「煌!!!? ううっ!!!」



俺も――

俺を助けようとした桜も――



「僕が何だって?

これでも僕は――

七瀬周涅ではないというんだ?」



あくまで"周涅"と言い続ける奴の左右の手に、それぞれ首を締め上げられ、周涅の前に突き出された。