あ!!?
「どう見ても、周涅じゃねえかよ!!!
この氷皇そっくりな赤銅色は!!!」
桜は頭を横に振った。
「お前、皇城翠に何て言った?
目を信じるなと、言っていたはずだ!!!」
そうだ。
俺は小猿に、目ではなく…
心で感じろと言ったんだ。
心…。
俺は目を閉じた。
だったら誰だ?
俺のことを"如月くん"と呼ぶ奴は?
いたか、そんな奴。
いねえよ…そんな…
――ねえ、如月くん。
居た。
居たじゃないか。
妙におどおどした――
ひ弱そうな奴なのに、未知数の男が。
"俺"…の呼称だったけれど、周涅の口調からすれば、"俺"より"僕"の方が口調に合う。
ああ、言葉尻なんてどうでもいい。
要は心が何を映すか。
周涅なのか、別の何かか。
俺の心は――
赤銅色の瞳の向こうに、
オッドアイを捉えた。
「お前は…
――黄幡計都!!!?」
それは一瞬だった。
「!!!?」
俺がその名を告げた一瞬で、
「煌!!!? ううっ!!!」
俺も――
俺を助けようとした桜も――
「僕が何だって?
これでも僕は――
七瀬周涅ではないというんだ?」
あくまで"周涅"と言い続ける奴の左右の手に、それぞれ首を締め上げられ、周涅の前に突き出された。

