櫂Side
*************
「ああ、やっぱり失敗だよ。
何度試みたって、駄目なものは駄目だ。
紫堂櫂は蘇生出来ない」
「そ、そんなこと言わないでくれよ~。もう一度、な?」
「由香、あれから5日。ぶっ通し術をかけ続けているオレの身にもなれ、さあ、もうやめだやめ」
「葉山は出来てどうして紫堂は駄目なんだよ!!!?」
「そりゃあ、人徳。元々オレはこいつが嫌いだし。助ける義理もないし。約束の地(カナン)の遊園地の借金をチャラにすると言われなきゃ、オレがどうして」
「………。ふうん? へえ?
……じゃあボク、師匠に喋っちゃうよ?
師匠が神崎に贈った金緑石(アレキサンドライト)、君がこっそり持っていたって」
「!!!」
「あれはね、師匠の愛の結晶なの!!! 神崎の持ち物だからって、ストーカーみたいに持ち歩くなよ!!! 神崎には"壊れちゃった"なんて嘘までついてさ!!! 師匠のあの落胆した顔、どうしてくれるのさ!!!」
「ストーカーだなんて、人聞きの悪い…」
「だってそうじゃないか!!! どうせ神崎の居ない間、この約束の地(カナン)の地で、スーハースーハー石の匂いでも嗅いで、"うふ、せりのに・お・い"と、にやけてたんだろう!!? なあ、蓮!!!?」
「――――…。
……黙秘を通させて貰う」
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「ああ、やっぱり失敗だよ。
何度試みたって、駄目なものは駄目だ。
紫堂櫂は蘇生出来ない」
「そ、そんなこと言わないでくれよ~。もう一度、な?」
「由香、あれから5日。ぶっ通し術をかけ続けているオレの身にもなれ、さあ、もうやめだやめ」
「葉山は出来てどうして紫堂は駄目なんだよ!!!?」
「そりゃあ、人徳。元々オレはこいつが嫌いだし。助ける義理もないし。約束の地(カナン)の遊園地の借金をチャラにすると言われなきゃ、オレがどうして」
「………。ふうん? へえ?
……じゃあボク、師匠に喋っちゃうよ?
師匠が神崎に贈った金緑石(アレキサンドライト)、君がこっそり持っていたって」
「!!!」
「あれはね、師匠の愛の結晶なの!!! 神崎の持ち物だからって、ストーカーみたいに持ち歩くなよ!!! 神崎には"壊れちゃった"なんて嘘までついてさ!!! 師匠のあの落胆した顔、どうしてくれるのさ!!!」
「ストーカーだなんて、人聞きの悪い…」
「だってそうじゃないか!!! どうせ神崎の居ない間、この約束の地(カナン)の地で、スーハースーハー石の匂いでも嗅いで、"うふ、せりのに・お・い"と、にやけてたんだろう!!? なあ、蓮!!!?」
「――――…。
……黙秘を通させて貰う」

