「旭。由香が手を上げたら…
司狼と共に…暴れろ!!」
「きゃはははは~。
いいの、いいの!!?」
途端目を輝かす旭。
「ああ、ただ機械は壊すなよ」
「うんうん、判ったッッ!!
由香ちゃん、早くおてて上げてね!!!
司狼、司狼!! ねえ起きて!!
此処で遊んでいいって!!!
先刻の格闘ゲームごっこしようよ!! 旭、ゆんゆん!!」
途端、机に伏せっていた司狼が、がばりと跳ね起きた。
「格闘ゲームごっこ!!?
よし、負けないぞ僕!!!」
どれだけ戦闘好きなんだこの2人。
ただ――
好きだけで留まらないのがこの2人。
その戦闘力の高さは目を瞠るモノがある。
更には…少々残虐性が強い。
「旭、司狼ッッ!!
由香が手を挙げた時だけだッッ!!
由香が司令官だッッ!!!
それ以外は、今まで通り此処では暴れるのは禁止ッッ!!
破ったら、久遠様が言われた罰則復活ッッ!!!」
「げぇ、三重苦は嫌ッッ!!
由香由香、早く手を挙げてくれよ~」
「紫堂~、ボク複雑…」
俺だってそうだ。

