おい。
メインはあの怪しい薬草だよな。
何だ?
手?
犬?
骨?
それが"変なもの"の類じゃなかったら、変なものとは一体何だ?
蓮、それで"差し障り"がない程度なのか!!?
「うわ…っ。あの変な色合い…そうだったんだ…。薬草というより…黒魔術だね、こりゃ」
ちらり。
遠坂は、心底俺を哀れんだようなような眼差しをくれる。
「久遠様はあらゆる種の"蘇生回復術"を試された。それだけ、紫堂櫂の蘇生は大変だったのだ。久遠様のお力でも」
簡単ではないことは俺にでも判るけれど。
それを何とかしたことに対しては、久遠の評価は高くしてるけれど。
久遠…。
お前、旭に何を作らせた?
考えるまい。
凄く吐き気がするけれど…
胸がムカムカするけれど…
何だかあの苦い草の方が、ナチュラルでマシのような予感がするけど…
考えるまい。
思考を停めろ。

