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画面には、ふんぞり返って椅子に座る2人の男。
やる気のない頽廃的な面持ちの各務家当主と、下卑た笑いを浮かべた最悪の…俺と同じ顔を持つ…"元"紫堂次期当主。
威圧的な態度は2人は変わらないけれど、あの久涅を相手に、まるで表情を変えずに自然体でいられる久遠は…本当にすごい男か、ただの愚かな男なのか。
『用は何?』
『随分と"約束の地(カナン)"は繁盛しているようだ』
足を大きく組み、どちらが客か判らぬ態度。
俺だって、あそこまで態度は酷くない。
『おかげさまで。何処かのお節介が頑張ってくれたようで』
『そのお節介は元気か?』
どくん。
やはり、感づかれていたか!!?
単刀直入か!!!
『例えこの土地が死者の土地であっても、死んだ人間の還る場所ではない。死者の意見を聞きたいというのなら、恐山のイタコにでも聞けば?』
『ははははは』
久涅が笑う。
『大したタマだな、死者返しも出来る…稀有の言霊使い、各務久遠。眉くらい動かすと思っていたが』
『何でだ? オレはあいつが嫌いなんだ。ご大層な異名をひけらかし、礼儀1つなっちゃいないただ泣き喚くだけの子供に、何でオレが慈悲を?
悪いが、オレにとってあいつは…一番この世から消えて欲しい、大嫌いすぎるな忌まわしい男だ。折角今、あいつがいなくなってせいせいして気分がいいのに、そのあいつと同じ顔のお前が何で来る? オレを疑うのなら、今までオレがどんな風にあいつに接していたか、蓮にでも聞けよ』
演技とも思えないのは…本音故か?
声も顔も…至極真剣。
随分だな、久遠。
『…ふ。毛嫌いしているっていうのは本当か。邪推した』
引いたのか?
画面には、ふんぞり返って椅子に座る2人の男。
やる気のない頽廃的な面持ちの各務家当主と、下卑た笑いを浮かべた最悪の…俺と同じ顔を持つ…"元"紫堂次期当主。
威圧的な態度は2人は変わらないけれど、あの久涅を相手に、まるで表情を変えずに自然体でいられる久遠は…本当にすごい男か、ただの愚かな男なのか。
『用は何?』
『随分と"約束の地(カナン)"は繁盛しているようだ』
足を大きく組み、どちらが客か判らぬ態度。
俺だって、あそこまで態度は酷くない。
『おかげさまで。何処かのお節介が頑張ってくれたようで』
『そのお節介は元気か?』
どくん。
やはり、感づかれていたか!!?
単刀直入か!!!
『例えこの土地が死者の土地であっても、死んだ人間の還る場所ではない。死者の意見を聞きたいというのなら、恐山のイタコにでも聞けば?』
『ははははは』
久涅が笑う。
『大したタマだな、死者返しも出来る…稀有の言霊使い、各務久遠。眉くらい動かすと思っていたが』
『何でだ? オレはあいつが嫌いなんだ。ご大層な異名をひけらかし、礼儀1つなっちゃいないただ泣き喚くだけの子供に、何でオレが慈悲を?
悪いが、オレにとってあいつは…一番この世から消えて欲しい、大嫌いすぎるな忌まわしい男だ。折角今、あいつがいなくなってせいせいして気分がいいのに、そのあいつと同じ顔のお前が何で来る? オレを疑うのなら、今までオレがどんな風にあいつに接していたか、蓮にでも聞けよ』
演技とも思えないのは…本音故か?
声も顔も…至極真剣。
随分だな、久遠。
『…ふ。毛嫌いしているっていうのは本当か。邪推した』
引いたのか?

