すやすや、すやすや…。
それを見守る玲の顔は…
本当に"愛しさ"を隠していない。
というより、見せ付けてるのか?
自分の罪に…過ちに、気分を下降させて塞ぎ込みそうだった俺の心は、途端烈しい嫉妬に高揚してくる。
おい、玲。
何だよ、その"とろん"とした顔は。
いつにも増して、なんでそんなに"とろん"なんだよ!!
むかつく。
無性にむかつく。
何でお前、そんなにお洒落してんだよ。
何でお前、当然のように芹霞を奪うんだよ。
俺達…立場は同等のはずだぞ!!?
2人の世界に連れて行くなッッ!!!
「話を――
脱線させるな、てめえッッ!!!」
桜の足…延髄直撃。
ああ、くそ。
判ったよ、平常心…。
「で、玲は何を言おうとしてたんだ?」
玲は芹霞を両腕に抱いたまま、顎で真っ暗な奥を示した。
時折…人工的な照明が回ってくるけれど…。
「!!!!?」
その意味に気づいて、はっきりと態度を変えたのは…桜。
「は!!? な、何で…!!!?」
よく判らねえけど…。
床には、俺がしでかしたという血糊が沢山で。
そう、血糊が…。
血が…。
「死体は何処だ?」

