「あ、あれは師匠なのか!!!? 操作者じゃなくて、ゲームキャラクターの方!!?何かの間違い…だけどこんな0と1でメッセージ送れるの、師匠しかないよね!!? はあ!!? 何で!!!? いやそれより…」
遠坂は慌てて3人に身体を向けて。
「ようし、ゲージ満タン!!!」
「旭もいいよ~」
「よし、行け、旭ッッッ!!!」
「きゃははははは~!!!」
カタカタカタカタ…。
「ストップストップストップッッ!!!
最終奥義中止、中止だって…
あああああ!!!!」
突如真っ暗になった画面。
それがぱっと明るい光に覆われて。
「やばい、やばいッッ!!!
[ESC]キー、[ESC]キー連打でキャンセルッッ!!!」
画面には――
ゆんゆんが巨大化して、
やはり大きくなった箒を手に取って。
そう、あれが怖かったんだ。
昔の俺は。
「間に合わない~!!!!」
カタカタカタカタ…。
「何でだよ、由香~。これで優勝だぞ?」
カタカタカタカタ…。
「あわわわわ…。
優勝処の話じゃないんだって。
何でかは全然判らないけれど…
今闘っているのは…
本物の…リアル師匠なんだってば!!!」
「「「はあ!!?」」」
巨大化したゆんゆんは――
阿修羅のように手を何本も生やし、
凄まじい早さでバシバシと周りをはたき始めた。
「師匠、師匠~ッッッッ!!!!」
遠坂は頭を抱えて、絶叫した。

