シンデレラに玻璃の星冠をⅡ

 

「――…って、これはボクと師匠との間の"今月"の暗号で、まあ本人かどうかの認証を兼ねた枕詞みたいなものなんだけれど。

これから始まっているから師匠には間違いない」



しれっと言われた。



一体――

どんな基準で取り決めているんだ、この師弟は。


というか、その前振りはいらない。




「本題はその次。


即ち――




『ゲームに閉じ込められた』」



そう、遠坂は言った。




「な~にやってるんだろうね、師匠」



……本当に。



「………」



………。



「………」



………。



「………」




……は?




「――――…。


えええええ!!!?」




閉じ込められたって…


だったら…


今見ているこの相手キャラが――


"ZERO"が――


まさか!!!?