「ようし、残すは決勝戦!!! いけいけ、優勝!!!」

「「いけいけ、優勝!!!」」



しかし――


全国二位の実力というのは、此処まで他と差がつくものなのだろうか。


恐らく、1位と2位は…異常な強さなんだろう。

3位以下が人間のレベルなんだ。


その時、ピロピロンと電子音がして。


『順位速報』


10位から順々に上に上がってくる。

順位が確定した者は赤色になっているらしい。


「…あれえ? "統帥"も"守護神"も…何で勝ち上がれないで終わり!!? ええ!!? "帝王"も"皇帝"も!!!?」

「由香ちゃん、それなあに?」


「ん? このゲームには、50級30段の上に、"統帥"や"守護神"と言った和名の称号が15個あるんだ。そこのクラスになれば毎度のゲーム常連さんで、目茶苦茶強いはずなんだけれど…ボク以外に打ち負かせるのいるんだ」


そして3位まで名前が出ると、画面に大きく『これより決勝戦!!!』との文字。


「猛者が出てきたのかな!!? だけど師匠が相手じゃなきゃ、ボクの敵じゃないぞ~ッッ!!! 師匠は負けたわけでもなければ、棄権3回したわけじゃないし、称号は"軍神"のままだけれど。初優勝だ~ッッ!!! GOGO、優勝ッッ!!!」


「「GOGO、優勝ッッ!!!」」


3人は拳を振り上げ叫んでいる。


ゲームは始まってまだ30分も経っていない。


随分と早い大会進行だ。



「誰だ、ボクの相手をするのは~ッッ!!!」


そして現われた文字。


『"軍神"Vs"ZERO"』


「はあああああ!!!?」


遠坂が声を上げた。