「大丈夫だよ…芹霞。
君が隣に居てくれるなら…
僕は頑張れるから…」
そう儚く笑う玲くんに、あたしは胸が痛くなって。
「うん、玲くんの隣に居るからね
今まで通り…だよ?」
玲くんを抱きしめると…その柔らかな鳶色の髪を撫でて上げるんだ。
そう、痛みを分け合うみたいに。
あたしは――
知っている。
「ごめんね、ごめん…」
そうしている間も尚、繰り返される玲くんの小さな謝罪。
そして――
密かに泣いていることを。
玲くんは――
心に闇を抱えてしまったんだ。
今皆がばらばらで、玲くんだけが難しい立場に居て。
紫堂には…
玲くんの味方は、あたししかいない。
支えてあげられるのがあたししか居ないというのなら、あたしは喜んで玲くんを支えてあげたいと思う。
また――
昔に還れるよね?
皆と笑いあった日々が思い起こされる。
あたしと玲くんと、煌と桜ちゃんと。
そしてそこに由香ちゃんが加わった――
"5人だけ"の世界。
――ソレダケ?
楽しかったね。
よく笑ったね。
――ホントウニソレダケ?

