シンデレラに玻璃の星冠をⅡ

 
同時に青い魔法使い達も困った顔をして何かを囁き合い。


「あの…"あれ"を使って感想を書いて事務所宛に送って貰えたら、抽選で海外旅行をプレゼントする…予定でして」


アンケート用紙らしきものを僕達に差し出した。


無論、青色だ。



『使ってみた感想をお聞かせ下さい☆


1.使い心地はどうでしたか?

2.大きさや強さはどうでしたか?

3.お相手の反応はどうでしたか?

4.ベッドタイムが充実出来ましたか?

5.こんな機能が欲しいというものがあればお書き下さい。


いつでも貴方の恋愛の味方 

幸せの青い魔法使い☆』



「………」


「玲くん、ねえ…あれ何だったの?

ベッドタイム???

機能…って何かの機械???」


「いいんだよ、芹霞。

何も知らない、純真な君でいてね」


「知っている玲くんは、純真じゃないの?」



何か…。

ぐさりと心に突き刺さったような…。



僕はその紙を取って、青い袋の中を覗き込んで顔を赤らめるカップルに差し出した。


「新婚旅行になるといいですね」


もうヤケクソだ。


僕と芹霞の"お出かけ"が、どうしてこんな卑猥な形に歪めさせられるんだよ。


僕の恋心は純真だというのに。


――あははははは~。


笑い事じゃないんだよ、氷皇!!!


僕は切実なんだよ、変な邪魔しないでくれよ!!!



――あははははは~。