何故…そう言い切れるんだ?
「暁の狂犬は…赤き薔薇の刻印を血に染めてます。
黄色い蝶を見た…少女達を」
黄色い蝶!!?
「黄色い蝶を見た少女達の身体に、最近でるらしいですわ。
赤き薔薇の刻印…血色の薔薇の痣(ブラッディローズ)が」
――ぎゃははははは。
「制裁者(アリス)の"運命"なのでひょか。
…血色の薔薇の痣(ブラッディローズ)の少女を狩るのは」
私は――
――ぎゃははははは。
陽斗を思い出す。
そして同時に…
太股の痣を思い出した。
――大丈夫だよ、今は…意味が違うから。
「その次の狩り場が、西早稲田、北新宿、歌舞伎町、新橋のどれかになるっちゅーことですわ」
では何故、煌は陽斗のように"狩って"いる?
一体何をしてるんだ、あの馬鹿蜜柑は!!!
聖は、その理由は口にしなかった。
判らなくてしないのか、それとも口にしたくないからなのかは判らない。
「鬼雷はんは――
新東京七不思議というものを知ってはります?」
それは唐突に――。

