シンデレラに玻璃の星冠をⅡ

 久遠Side
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「行ったか…」



オレは…呟いて軽く目を閉じ、

どくどくと流れる背中の血を感じた。




「久遠様、その背中…どうされたんですか!!!?」



「魔方陣の接触というのが…

どうもオレの体には辛いらしい。


更には…背中を裂いたのは――

浄化した剣。


オレの体は…汚れているしな」



どくどく、どくどく。


罪の血が流れる。



「すぐ止血します!!!!」


「久遠さま、クサいっぱいあるよ~」



「いらんッッッ!!!」



オレは立ち上がり、緋狭の元に立った。



言霊だ。


全てを強制的にねじ曲げられる言霊と…

オレ達の死者の生を繋ぐ魔方陣。


魔方陣に言霊の力を乗せれば、

恐らく緋狭の体は大丈夫なはずだ。