「櫂ッッッッ!!!!」
そんな時、俺の名前が呼ばれて。
闇を切り裂く橙色。
煌が居た。
煌が"約束の地(カナン)"に居た。
だから、何だ?
俺の心には…その橙色の鮮やかさも霞んでいて。
闇は橙色を黒く染め行く。
レイニカタンスルノカ?
心の中から込み上げるのは、どす黒い闇。
俺の闇。
闇。
闇。
闇が俺の心を支配する。
オマエマデウラギルノカ?
藻掻いても藻掻いても…
漆黒の闇が俺の心を覆う。
そして――。
俺の中に充満した闇が、
…囁くんだ。
レイヲハイジョセヨ。
「櫂、玲を助けてくれッッッ!!!」
レイナドイナクナレバイイ。
「お前しか、玲を助けられないんだッッ!!!」
――お前は…それでも想いを貫き、"裏切り者"だからと正当に制裁を加えるか?
ウラギリモノニハセイサイヲ。
そうだ…。
レイヲタスケルンジャナイ。
それがいい方法。
体が――
レイナド…イナクナレ。
動かなかった。

