シンデレラに玻璃の星冠をⅡ

 
「葉山!!!」



地面に埋もれる桜。


桜は抵抗しない。


屈辱に…地面に突き立てた指の先が白く変色している。


それでも…桜は抵抗しない。


俺の目から涙が零れた。


――玲様を侮辱するな!!!


桜は本当に玲を慕っているんだ。



俺だって――


――助けてくれ。


玲が好きだ。


不遇の白い王子様。


優しいフリしてえげつねえ確信犯に、何度もやりこめられるけど。

馬鹿みたいに1人だけで重いもの背負い込み、すぐ我慢して自分を犠牲にする…それが判っているからこそ、誰もが玲を嫌えねえ。


玲の解放を願っているのは、櫂や芹霞、緋狭姉だけじゃねえんだよ。


俺だって、お前を見捨てねえ。


何に変えても救ってやりてえんだ。


この身体があるうちに。


だから――


「俺の矜持もやる。


だからどうか…

玲の縁談を…


壊して下さい。



お願いします」



俺も土下座したんだ。


深く深く…


地面に額を擦りつけて。