シンデレラに玻璃の星冠をⅡ


「―――…。

そんなに死にたいか、あああ!!!?」



途端、周涅から何かが爆ぜたような気がした。


水。


水だ。



地下水!!!?




猛烈な勢いで、重力に逆らって水が噴き出る。


やばい。

周涅がぶちギレたか!!!?


違う。


闇雲な暴走ではない。


出口が…天井の穴が壊されて。


ガラガラと天井が崩れ落ちてくる。


「閉じ込めた気かよ…」


だけどそれは周涅も聖も同じこと。


それとも…力で抜けでる穴でも作る気か。


ガラガラガラ…。


「小猿、危ねえッッ!!!」



俺は小猿の手を引いて、即座に結界を張る。


間一髪。


小猿が立っていた場所に、でかい瓦礫が落ちてきた。

もう敵味方なく、力の大放出だ。


続いて波打ってくる地面。


衝撃に耐えられない地面は、轟音と共に水を迸(ほとばし)らせる。


今度は水責め、かよ。


恐らく周涅も聖も…水には耐性はあるのだろう。


水を弾き飛ばせる炎。


期待を込めて朱貴の方を向いたが…朱貴は瓦礫の影に居るのかその姿が見えず、代わって目が合ったのは、七瀬を肩に担ぎ直していた聖で。


「そんなに見つめられると照れるやんか~」


もじもじされた。



「馬鹿にすんなッッ!!!」



どうして。


どうして聖には罪悪感というものがないのか。

どうして簡単に人を裏切れるのか。


どうして何事も無いように、おちゃらけていられるのか。