シンデレラに玻璃の星冠をⅡ



「触るんじゃねえ…触るんじゃ…うぐっ!!!」


声を出させまいとするように、喉元の水の枷が収縮し、更なる内側へと食い込んでいく。

枷を外したくても、手首に絡みついている枷が更に重さを増して、動かすことが出来なくて。



「まずは、ぎゃんぎゃん煩いワンちゃんからにしようか」




周涅が、残忍な笑みを俺に向けた。



「「「周涅!!!」」」



同時に叫んだのは桜と小猿と朱貴。


「ワンコを離せ!!!」


べったりと七瀬に張付いていた小猿が、憤って周涅に突進してくる。


「翠くん、戻りなさいッッ!!!」


周涅は左右にぶれたように移動して、小猿の腕を簡単に捻り上げてしまった。


「痛、いたたたたたッッ!!!」


真っ赤な顔で苦痛を訴える小猿。


「朱ちゃん。下手な小細工するようであれば…翠くんの腕折るからね?」


それは一瞬。



「周涅はん…こっちは大丈夫や」



朱貴が小猿に目を離した隙に…

聖が七瀬を両腕に抱いていて。



小猿が居なくなったのを見計らい、聖が動いたんだ。



「ひー、紫茉を返せッッッ!!!」



「朱ちゃん、煩いよ。翠くん、どうなってもいいの?」


「折れる、折れる、折れるッッ!!!」


朱貴は、舌打ちをして動きを止めた。



「これで、心置きなく…切り刻めるというもの」



偃月刀が俺に向く。