「これはただの短刀ではない。
聖も言っていただろう、
それはお前にとっては呪詛。
お前は"約束"を違えた。
聖は印の"監視人"。
見抜けぬお前の負けだ。
裏切りには罰則(ペナルティー)を。
これは当然の報い。
これでお前は、どちらを選んでも…呪詛から逃れられない。
お前の時間は早まった」
どういう…ことだ?
「周涅…」
名を呼んだのは朱貴で。
「俺の体で、緋狭達を助けろ。
お前の口添えがあれば、緋狭は助かる。
代わりに――
俺を…煮るなり焼くなり…切り刻むなり。好きにしていいから」
悲愴な顔をして、懇願したんだ。
「へえ…また、やらせてくれるんだ?」
残忍な顔に宿ったのは愉悦の色。
今…こいつ何て言った?
"また、やらせてくれるんだ?"
「はははは、その犠牲精神は恐れ入るね。
だけど今、切り刻みたいのは朱ちゃんじゃない」
そうして舐めるような目で、俺と桜を見て。
「この"玩具"に飽きたら…考えてあげてもいいよ」
冷たく笑った。
鳥肌が立つ程、凍える笑みを。

