追い詰められすぎた玲。
だから欲しがる芹霞の愛。
そういう…ことか?
判る、判るんだ。
玲だって本気なのは。
俺は玲を幸せにしたいんだよ。
そんな顔をさせたくないんだよ。
それは真実。
だけど…
芹霞はやれないんだ。
玲、玲。
何で今、"お試し"なんだよ。
芹霞が俺を忘れ去っているその中で、どうして?
芹霞の中で玲の存在がかなりを占めている。
俺の記憶になり代わり、玲への心が育っている。
前と様子が違うんだ。
――紫堂櫂を愛してる!!!
あの時の芹霞が居ないんだ。
あの時だけじゃない。
今までの俺が存在していない。
玲、持っていくなよ。
怖いんだ。
無性に怖いんだ。
芹霞が…居なくなる気がして。
俺だって――
引き返せないんだよ、玲。
なあ…お前なら判るだろう?
俺はお前にだけ、ずっと芹霞への想いを告げてきた。
諦めきれない程、愛しすぎていること…
十分判っているだろう?

