途端、喉から圧迫感が消えた。 視界に入るのは―― 目に鮮やかすぎる赤色。 そこには―― 「緋狭姉!!!?」 「緋狭様!!!?」 周涅の喉元に刃物を突き立て… 反対の手の指に止めた金翅鳥(ガルーダ)を、小さくさせて消していく… 緋狭姉の姿があったんだ。 赤い―― 乱れきった襦袢姿。 紅皇ではない… 神崎緋狭、その人が。