「イイ子だ…」
そしてあろうことか、
朱貴は、炎に包まれている鳥の眉間を指で触り、
「行けッッッ!!!
金翅鳥(ガルーダ)ッッッ!!!!」
勢いよく飛ばしたんだ。
クアアアアアアッッ
金翅鳥(ガルーダ)は――
直前に炎を向けた俺達など見向きもせず、
クアアアアアアッッ
咆吼と同時に吐き出した炎を、
上部の穴に呑み込まれそうな水にぶつけた。
押され気味の朱貴の炎に乗じて、
金翅鳥(ガルーダ)の炎が更に拡がる。
「朱貴ッッッッ!!!!」
周涅の声。
クアアアアアアッッ
そして周涅の水の力は――
蒸発したんだ。
俺達はただポカンと口を開け、場を見つめるだけで。
感想なんて出てきやしねえ。
もう本当…ポカンだ。
俺、桜、小猿。
ポカン×3で、
ポカン、ポカン、ポカンだ。
しかし。
クアアアアアアッッ
対象を無くしたからか、金翅鳥(ガルーダ)が暴れ回り始めた。
「朱貴、そのまま周涅をッッ!!!」
桜が叫ぶ。
しかし、金翅鳥(ガルーダ)は、周涅の力には対抗したのに、周涅自体を嫌がる素振りを見せたんだ。
「なかなか…以前と変わらず賢しいままだな、金翅鳥(ガルーダ)。しかしお前にも…定義(ルール)遵守して貰わないとな?」
訳が判らねえよ。
朱貴と言い周涅と言い…
何で金翅鳥(ガルーダ)を見知ってるんだよ?

