俺は、緋狭姉とまた修行したいんだ。
――こら、この馬鹿犬!!!
還ってくるはずだろう?
以前通りの日常。
日常に戻す為に――
今の戦いがある。
そう思えば――
こんな戦いぐらい、
やってのけれるだろう?
俺、今までだって生きて来れたんだ。
絶対、死んで溜まるか。
絶対、殺させて溜まるか。
俺は会うんだ。
元気な櫂に。
――櫂様を選ばれた。
……芹霞に。
会いたいんだッッッ!!!
「煌、余計なことを考えるなッッ!!!」
目の前に周涅の手刀。
慌てて俺は後方によけた。
俺の髪がはらはらと宙に舞った。
周涅の速度は二段階。
元々早いのに、目の前にくれば更に速度がぐんと伸びる。
そのタイミングは不規則で、間合いが掴めねえんだ。
本能を信じるしかねえ。
直感を信じるしかねえ。
本能と直感なんて――
緋狭姉との修行でしっかりしごかれた。
それがなければ今頃俺は生きてねえ。
だったら、身体が判っているはずだ。
瞬間移動の移動先を、
予想つけて回り込むしか手はねえ。
頭でぐだぐだ考えてたら、仕留められる。

